受験、就職、転職、MBA留学…高みを目指して頑張るブログ

これから社会に出ていく高校生、大学生、あるいは若手社会人の方に、受験のことや仕事のことについて自分の経験を共有できたらいいなと思っています。MBA留学もしたので、留学のことについても記事にしていく予定です。

大学受験の勉強:合格のための戦略

今日から数回に分けて大学受験の勉強の話をしていこうかと思います。(最近は勉強の話からは少し離れていたので…) 今回は特定の教科について書くのではなくて、戦略の話をしたいと思います。私が大学受験を経験したのはだいぶ前の話になってしまうのですが、「戦略」という観点においては今も昔も変わらないと思うので、ぜひ受験生の参考になればと思っています。

 

【戦略って?】

「戦略とは何か」という話をすると、いろんな意見があるかとは思いますが、ここでは大学受験における戦略について話をしたいと思います。私の考えでは、受験における戦略には3つのポイントがあります。一つ目は「ゴールを見据えること」、二つ目は「現状を把握すること」、そして三つめは「ゴールまでの道筋を立てること」です。

特に高校3年生の方はちょうど今ぐらいの時期には、この3点についてしっかりと把握できていることが重要だと考えます。また高校1年生、2年生の場合も、3年生になった時点で、無理なくこの3点を考えることができるように準備をしておくことが重要であると思います。

 

【1. ゴールを見据える】

大学受験においてゴールとは、もちろん志望校に合格することです。これはつまり本番の試験において、合格者の最低点よりも高い点を取ればいいということです。

まずは最低点を知ることは重要です。仮に最低点が公開されていない場合であっても、本番どの程度の点数が取れれば合格できるのかということを知っておく必要があります。そしてそれは細かく分析されていることが理想的です。

例えば英、数、国の3科目各100点、合計300点の試験で合格者最低点は180点の試験だとしましょう。この時に英、数、国、それぞれ60点ずつ取るというのはあまりいいやり方ではないかもしれません。大学によって科目間の難易度に差がある可能性があります。また英語の試験の中にも文法問題もあれば、長文読解もあるはずです。各科目、各セクションの難易度を考慮したうえで、どこで何点取ってトータル180点に持っていくのかというのを、じっくりと考える必要があります。

さらに、同じ大学、同じ学部を受験する場合であってもゴールは人それぞれ異なっています。得意科目、苦手科目が人それぞれあるからです。そのため自分の特性を十分考慮したうえで、どこで、どれだけ点数を取って合格者最低点に持っていくのか、じっくりと考えることをお勧めします。

 

【2. 現状を把握する】

自分の目標を設定したら、次に今自分がどの程度の位置にいるのかを把握する必要があります。一番いいのは過去問を解いてみることです。目標は何点で、今何点取ることができるのかを把握することで、足りない点数をどうやって上げていくかを考えることができます。極端な話英語の目標点が60点で、現在60点なら英語は最低限の勉強だけをやって維持しさえすればいいのです。あるいは目標点を上げて他の教科の負担を軽減する等、戦略を修正することも可能です。

この際もできるだけ詳細に何ができていて、何ができていないのかを把握することが重要です。例えば同じ英語60点でも、文法: 10/40、長文: 50/60の60点と、文法: 30/40、長文: 30/60の60点では意味が全く違います。どちらがいい、悪いという話ではないのです。要は自分の目指すところと、どの点が乖離しているかが重要なのです。

文法: 10/40、長文: 50/60の60点だと文法をやらないといけないように思うかもしれませんが、実は必ずしもそうではありません。自分が文法が苦手であると認識していて、文法は10点でもいいから、長文で満点を取りたいと考えていたら、やはり長文をやるべきです。(そのゴール設定が正しいかはわかりませんが…)

正しくゴール設定をしていたら、あとはそれとの乖離で現状を把握するべきです。点数が低いことが問題なのではなく、目標から遠いことが問題だと認識することが重要です。

 

【3. ゴールまでの道筋を立てる】

1と2ができたら、あとは何をすればそのギャップを埋めることができるかを考えることになります。実はここがちょっと難しいのです…。特に進学校ではない学校から難関校を目指そうとすると、情報が明らかに不足しています。この点については自分で考えてもわからないことも多いので、情報収集が重要になります。

もし学校や予備校などに信頼できる人がいれば、その人に聞いてみるのは一つの手だと思います。長年受験業界にいる人であれば、あなたのギャップを埋めるのに適した参考書を知っているかもしれません。予備校の集団授業に対しては否定的ではないのですが、どうしてもマスを対象としたものであるため、あなた自身の戦略にあっているかはわからないです。講師の方に確認することができるのであれば、あなたの状況を伝えたうえで、その授業が本当に適しているのか相談してみるのもいいかもしれません。

 

【最後に…】

ここまでいろいろと書いてきましたが、こういった戦略的思考というのは、人にもよるかもしれませんが、ある一定の年齢になると多くの人が身につけているものなのではないかと思っています。ただ17歳、18歳の時点で身につけるのは結構難しいとも考えています。もしご興味を持っていただけたら、コメント等で質問いただけるとありがたいです。(自分でもなかなかうまく文章にしにくい点があるなーと思って書いていたので…)

 

とりあえず今回は戦略について書いてみましたが、次回はもう少しブレイクダウンして、科目ごとの戦略を書いてみようかと思います。今の東大受験には当てはまらない点も多いかもしれませんが、考え方の参考になれば幸いです。

 

 次回もまたぜひよろしくお願いします!励みになりますので、気づいたことなど、なんでもコメントいただけると嬉しいです!よろしくお願いします!